エコビレッジを訪問
2013年5月の「韓国オルタナティブ教育の旅。
滞在2日目の夜は、満月がきれいでした。
この日の訪問&宿泊先は、霊安(ヨンアン)にあるエコビレッジ。
瞑想団体が運営するエコビレッジで、設立3年目。
ここに住む人たちは、「瞑想=自分を知ること」を共通のテーマとして生活し、1つの村として成立しています。
こんなふうに、それぞれの家族のお家が並んでいます。
コミュニティーセンター兼食堂の建物もあって、食事やミーティングなどに使っています。
翌朝、畑でトウガラシの芽かき作業をお手伝いしました。
エコトイレを見学。もみがらとEMを入れてるので、においはほとんどありません。
ゲストハウス以外の各家庭にはトイレがないため、共同で、このエコトイレを使っているそうです。(畑の肥料になります)
エコビレッジの中に、オルタナティブスクールがある
村には、いろいろな得意分野を持った人たちが集まっているので、この村の中に、病院、そして、学校(オルタナティブスクール)もあります。
学校の名前は、「ソンエ学校」。姉妹校が他の村にもあって、全部で3校。その3校をまとめて校長をしているのが、キム・ジェヒョンさん、通称ビッサルさんです。
ビッサルさんは、人格者として、みんなから信頼されている人。地域に小さな図書館を作ったり、「ふろしき学校」という名前の子どもたちのネットワークを作ったりしているそうです。
ふろしき学校とは、「ふろしきを広げて集まったところが、どこでも学校になる」という考え方。手を挙げた人が自主的に集まるネットワークだそうです。
ソンエ学校は、最初は、エコビレッジの住民のために開いた学校だったそうですが、今は、村の外から子どもだけが山村留学のような形で入ってくるケースもあるそうです。その場合は、どこかの家庭にホームステイするそうです。
東アジア人としてのアイデンティティの確立をベースに
また、ソンエ学校の根本にある思想は、東アジアにもともとあった思想。瞑想や農業などをベースに、人格者を育てることに重きをおいているそうです。
国を越えて、「東アジア人」としてのアイデンティティの確立を目指しているので、中国や日本などへの旅もカリキュラムの一つとなっているそうです。
夏休みには、韓国・中国・日本の3ヶ国の子どもたちのサマーキャンプを計画しているとのこと。
ちょうど、私たちが訪ねたときは、4人の女子中学生が、九州へ旅行に行く計画を立てていました。大人は同行せず、自分たちだけで、約2週間の旅をする計画だそう。実際に来られたときは、今度は私たちがサポートしますよ、と話してきました。
彼女たちが、どんな旅をして、何を感じて帰るのか、楽しみです。
※2010~2017年に書いた前のブログから抜粋して、加筆修正したものを、投稿しています。
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