ティーンエイジャー交流 in釜山2017年9月③~韓国のフリースクールとホームスクーリング事情

2017年9月の初めの、ティーンエイジャーとの釜山の旅の続きです。

フリースクールで大切にしていること

今回の釜山滞在では、フリースクール「コッピヌン学校(花咲く学校)」の保護者のみなさんに、いろいろとお世話になりました。各家庭でのホームステイや、コミュニティカフェでのイベントなど。

今回のコーディネーターのHさんも、この学校の元スタッフであり、保護者でもあります。

「コッピヌン学校(花咲く学校)」は、郊外の、自然豊かな場所にあります。子どもたちは、毎朝、登校してくると、山に登ってミーティングをするそうです。

この学校では、次の3つのことを大切にしているそうです。

・子どもの発達に応じた教育
・二十四節気(季節に沿った暮らし方)
・市民としての教育(デモクラティックな教育)

幼児~小学5年生まで。自宅から通学しています。

6年生から高校生までは、別の場所にある全寮制の学びの場に移るそうです。

認可を受けていない学校なので、国の助成金はありません。
運営はすべて授業料から。金額も大きいので、保護者の負担も大きそうです。

韓国でオルタナティブスクール、フリースクールなどを開くのは、「今の学校を信頼していないから」という背景があると聞きました。

釜山には、こういったフリースクールが6つほどあり、それぞれ独自なカリキュラムで運営しているそうです。

韓国のホームスクーリング事情

ホームスクーリングで学んでいる人たちもいます。

今回お世話になったホームステイ先には、お子さんが学校に通わずにホームスクーリングしている家庭もありました。

1つ、日本と事情が違うと思ったことがあります。

日本の場合は、ホームスクーリングであっても、地元の学校に所属をして籍を置くことになっています。なので、出席はしなくても、小中学校の卒業資格はもらうことができます。

ところが、韓国の場合、ホームスクーリングをすることになれば、どこからも何も言われもしないけれど、どこにも所属しないので、小中学校であっても、卒業資格はもらえないそうです。

例えば、その後、進学や就職で卒業資格が必要になったときには、試験を受けて合格する必要があるそうです。

そんな違いがあることを、初めて知りました。

学びの形は違っていても、つながれる

今回出逢った人たちには、いろんな家族がいました。
フリースクールやホームスクーリングを選んでいる子どもたちの他にも、公立学校に通っているけど学校を休んで遊びに来てくれた子ども、わざわざ遠くから会いに来てくれた子どもも。

どんな学びのカタチを選んでいても、こんなふうにつながっているのは、いいなあ~と思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました