東アジア地球市民村2019 in 星州(韓国)

はじめに

2019年5月、韓国・星州で開催された、東アジア地球市民村に行ってきました。

日本・韓国・中国・台湾の4か国から集まった参加者が、一緒に寝泊まりをしながら、様々なテーマでお互いの経験や想いを共有していこうという合宿。
毎年、この4ヶ国のいずれかで開催され、今回が6回目だそうです。

誰でも個人で参加できる集い。
私は、今回が初めての参加でした。

今年の春に、釜山のオルタナティブ・スクール交流の旅をサポートしてくださった韓国の方々も、この集いの実行委員として関わっています。
そんなご縁もあって、実行委員会にも声をかけていただいたので、事前準備のオンライン会議にも何度か参加し、少し様子がつかめてきました。

東アジア各国、言葉は違うけれど、
「東アジアの古い知恵は、現代の私たちの問題を解決できる想像の種を持っています」と、公式サイトにも書かれています。

言葉の壁はあるけれど、それを超えて、共有できるものを目指している感じがします。

通訳も交えながら、複数の言語が飛び交いましたが、
プログラムによっては、 言語に頼らない非言語コミュニケーションでやるものもありました。

プログラムについて

この集いは、次のようなプログラムで開催されました。

<前半>
2019年5月24〜26日
2泊3日で、韓国星州にある円仏教·三同研修院で、合宿。

ここで寝泊まりしながら、講演会、ワークショップ、展示、マルシェ、舞台(音楽、映像、アートパーフォマンスなど)、体験学習、参加者が企画する分科会・・・などが行われました。

<後半>
2019年5月26日〜30日
4泊5日で、DMZ(国境の非武装地帯)近くの
「平和を享受する」というコースを一緒に歩くオプションツアー

再び韓国の旅のはじまり

1ヶ月半ぶりの釜山

5月23日。
翌日から始まる東アジア地球市民村に合流するために、
福岡からフェリーで釜山に来ました。

同じフェリーに、6人で誘い合わせて。
小学生、中学生から、大人まで、バラエティに富んだメンバーです。

つい1ヶ月半くらい前に釜山に来たばかりなので、不思議な感じです。
見覚えのある風景。晩ごはんは、いつもよく行く食堂へ。

海雲台(ヘウンデ)のビーチの近くにある、小さなゲストハウスに泊まりました。

集いの参加メンバーと合流して、星州(ソンジュ)に向かう

5月24日。
待ち合わせ場所の駅で、集いへ向かう参加者と合流しました。

釜山からバスで約1時間半。
星州(ソンジュ)にある円仏教三洞研修院に着きました。

日韓中台4ヶ国の集い

2泊3日の東アジア地球市民村の会場となる
星州(ソンジュ)の円仏教三洞研修院には、
日本・韓国・中国・台湾の4ヶ国から、200人近くの人が集まりました。

初日の午後は、
4ヶ国混じり合って、グループに分かれて、
絵を描きながらビジョンを共有しようというワークショップ。

韓国語・中国語・日本語、そして英語が混じり合って飛び交いました。

夕方からは、野外でライブとフリーマーケット。

韓国のオルタナティブ・スクール「クリエイティブ・スクール(旅の学校)」の学生さんたちが
バトゥカーダ(ブラジルのサンバの一種)のドラム演奏で登場。

エネルギッシュで、かっこいい!
彼らについては、また後ほど詳しく書きます。

野外でのゆったりした時間の中で、
私は、韓国・中国・台湾・日本の人たちと、フリースクールやオルタナティブ教育の話ができたのが、嬉しかったです。
少しずつ確実に、輪が広がっているのを実感しました。

即興音楽のワークショップ

5月25日。
集いの2日目は、テーマごとの分科会に分かれて、学びを深める日でした。

3つ選べるので、
私は、1つ目、ガンジーの伝えた糸紡ぎのワークショップ、
2つ目は中国の上海から田舎に移住した人の話を聞く分科会に参加しました。

そして、せっかくなので、3つ目は自分たちで企画することに。
音楽家の友人・平魚泳さんと、即興音楽ワークショップを開きました。

ワークショップに集まってきたメンバーを見て、
どこかで見かけた人たちがいる・・・と思ったら、
前夜に太鼓の演奏をしていた、「クリエイティブ・スクール」の学生さんたちと先生でした。

日本人と韓国人のメンバーで、
その場で、コミュニケーションしながら音を合わせていきました。
紙箱を叩いてリズムを作ったり、声を出したり・・・

最後は、決まった型はなく、
好きなタイミングで、好きなようにどうぞ、と。
音を出してもいいし、聞いててもいいし、寝転んでてもいいし・・・。

3人で進行しましたが、指揮をするわけではなく
顔を見合わせながらアドリブで。
始まって、寝転んで、歌って、踊って、叩いて、そして落ち着いて、終わりました。

意外と、即興でやるのは初めての方が多いようでした。

「最初はとまどったけど、だんだん何をしたらいいかがわかってきた」
「疲れがたまっていたので、寝転んでいる時間が心地よかった」
「この調子で自分の歌も作れそう」
など、感想をいただきました。

それぞれが心地よくあれば、場も心地よくなるのかな。
そんな場の体験だったように思いました。

音楽は言葉を越える

2日目の夜は、地元の村で音楽祭。
東アジア地球市民村の参加者も、地元の人たちも
一緒になっての開催でした。

ここ、ソソンリという村は、韓国の典型的な農村。
静かな穏やかな村ですが、
米軍によりTHAADミサイルが配備されている場所だと聞きました。

静かな田舎で、こういう話があるのは、
どこの国も同じだな…と思いました。

平和と暴力とが隣り合わせのようなこの村では、
毎日、平和を願う多くの人たちが、平和のための祈りをささげているそうです。
この日は、東アジア各国からの参加者も、一緒に祈りました。

ステージに、入れ替わり立ち代わり、色んな人が立ちました。

旅の学校・クリエイティブ・スクールの学生さんたちのパフォーマンスは、相変わらずすごい迫力。

最後は、日本のミュージシャンの歌う「アリラン」で、会場みんなで大合唱して、踊って、盛り上がりました。

帰りのバスは、まるでカラオケバス(笑)。
韓国・中国・台湾・日本の歌を、次々と大合唱でした。

音楽は言葉を越えるな〜と思いました。

集いの締めくくりから、次の旅へ

5月26日。
東アジア地球市民村in韓国・星州の2泊3日の集いが終了しました。

みんなで祈りをささげ、次のビジョンを語り合いました。

翌年・2020年の東アジア地球市民村の開催地は、中国・雲南省に決まりました。

さて、集いの報告はここまでですが、
このあと引き続き、オプションツアー・DMZ平和巡礼の旅のスタートです。

続きは、次の記事へ。

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