「ピアノでコミュニケーショになろう!」というテーマで、ピアノ・キーボードのオンラインレッスンをしています。
これまでの受講生さんへ、受講後のインタビューをしています。
今回のお相手は、Iさんです。
ブラスバンドもピアノも好きだったのに、卒業したらやらなくなった
ーーーIさんのこれまでの音楽との関わりを教えてください。
Iさん:
小学校から高校まで、ピアノを習っていました。
中学・高校の6年間は、ブラスバンド部でした。
でも、高校卒業後は、全くピアノに触ることもなくなって、
楽器もやらなくなったんだよね。
音楽はずっと好きで、聞くことはしてたんだけど、弾くという機会はないまま。
家にピアノがあるんだけど、ずっと眠っていて、調律もされてなくて。
ピアノさんかわいそうだな、と思ってたんだけど、
自分がピアノに向かうという気持ちには、なれなかったんだよね。
ーーー弾かなくなったのは、なぜだったんですか?
Iさん:
昔のピアノの先生って、厳しいのね。手を叩かれたりして。
楽譜に忠実に弾けなかったら、叱られたり。
ピアノは好きなんだけど、間違えたらいけない、完璧に弾かないといけない、みたいなのがあったんだよね。
ピアノの先生が言うことが絶対で、
「違う、なんでわからないの」と言われ続けて、
「え~。どう違うの?」みたいな感じ。
自分を否定され続けてるみたいで、楽しいと思えなくなくなってきたんだよね。
ブラスバンドも、楽器はすごく好きだったのに、
高校卒業してからは、全く楽器に触らなくなったね。
やり遂げた感もあったのかもしれないけど、
楽しいという感じじゃなく続けてた、というのもあるかも。
最初は好きで始めたことだったのに、
途中からは、やらされてる感があったのかも。
部活は集団でやるから、毎日毎日、厳しく特訓みたいだったし。
何の教科でも同じだよね。
答えは1つしかない、みたいな感じで。
音楽やることが、窮屈になったのかもしれないね。
楽器ができると思われることへのコンプレックス
Iさん:
ブラスバンドやっていたと言うと、
そういう目で見られて、できる人だと思われる。
ピアノやっていたというと、弾ける人だという目で見られる。
でも、そんなに全然弾けません、という自分がいて。
自分の中で勝手に、苦手意識というか、
コンプレックスみたいなのを、持っていたんだろうね。
もっとできるんじゃないかって思われることに対して。
そういうふうに思われると、いやいや違う・・・みたいなの。
ブラスバンド6年もやっていたなんて、
ピアノも習っていたなんて、
そんなこと言えない、みたいなコンプレックスがあるんだろうな。
昔は音楽やってて、やめた人って、そういうのあるのかもしれないね。
リズム感とか、音感とか、あるのが当然、みたいに見られるけど、
できない自分が恥ずかしい、みたいなのがあって、
それで遠ざかっていたのかな。
ピアノは楽しむツール、いろんな音があってOK
ーーーレッスンを受けようと思ったきっかけは、何でしたか?
Iさん:
家にピアノも電子ピアノもあるのに、使えていないのがもったいないと思って。
でも、弾こうと思ったら、忘れて全然弾けなくなっていたので、
思い出すきっかけになればいいな、と思って。
ーーー受けてみて、いかがでしたか?
Iさん:
れいちゃんのレッスンを受けてから、
完璧に弾かないといけないとか、間違えちゃいけないとかじゃなくて
ピアノは楽しむツールだということが、すごく新鮮だったよ。
できなくてもいいんだ、目指すところはそこじゃないんだ、
間違っても笑っていられる、みたいな。
教育も、生き方、暮らし方も、全部つながっているよね。
れいちゃんは、トータルして考えてるよね。
いろんな人がいてもいい。
音だって、いろんな音があっていい。
そういうのが安心感があるのかもしれないね。
家にあるピアノで、子どもと一緒に遊ぶようになった
ーーーその後いかがですか?レッスン後のエピソードなどあれば。
Iさん:
やっぱりきれいな音がいいなと思って、ピアノを調律してもらったんよ。
レッスンを受けてからは、
鍵盤を見ると、弾いてみようと思うようになったよ。
もう一度、音楽に対して
聞くだけじゃなくて、弾くというきっかけになったよ。
自分のタイミングで、弾きたいと思った時に弾くようになったら、気持ち良くて。
そして、私が弾いてると、子どもたちも興味を持って、
一緒に弾いたりするんよ。
スーパーで流れる音楽があるやん。
あれ弾ける?と子どもに言われて。
楽譜はないけど、適当に弾いたら弾けて、
それを一緒に弾いたりとかして。
音を聞いて、それをドレミファソラシドにするという作業を頭の中でしてて。
これはドかな?とか思って、やってみたら当たり、とか。
私だったら興味持たないような曲を、子どもが興味持ったりとか、あるね。
音を聞いて、それをドレミファソラシドに変換して弾く、という作業、
子どもたちは先入観がないから、そっちから入ってる。
適当に弾いてたらできた、みたいな感じで、きっかけになってる。
今まではそんなことなかったんだけど、
レッスンを受けた後、私がピアノに触れるようになったから
子どもも一緒に楽しむことができるようになったよ。
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