音楽は「練習して、発表するもの」ではなく、「コミュニケーションの手段」【音楽】

こんにちは。
「れいちゃんの音でつながるコミュニティ」の
高藤麗子(れいちゃん)です。

私は、音楽は、「今、目の前にいる人とのコミュニケーションの手段」だととらえています。

それは、練習や準備をして本番があるという世界や、
誰かに音楽を届ける・聞いてもらうという世界とは、
また別の世界だと思っています。

なぜ、「音楽はコミュニケーションの手段」なのか。
それって、どういうことなのか?
どんないいことがあるのか?

今日の記事では、そのことについて書いてみたいと思います。

「音楽=コミュニケーションの手段」とは

もしかしたら、多くの方は
音楽(楽器)は、練習して、上手くなったら発表するもの
だととらえていないでしょうか?

あるいは、これまでそういう経験が多かったのではないでしょうか?

そういう世界も、音楽の1つの側面ですが、
「音楽をコミュニケーションの手段」にすることは、
それとは違う世界であることを説明したいと思います。

練習して人前で発表するもの、ではない

まず、音楽をコミュニケーションの手段にするということは、
人前で発表することを目的にして練習するものではない、
ということです。

それは、「他の人に見ていただくこと」が目的ではないからです。

そうではなく、
今、目の前にいる人(たち)と、
どう楽しむか。
どうコミュニケーションしていくか。

目的は、そこにあるからです。

あらかじめ準備をしてくるものではない

そして、目の前にいる人と
コミュニケーションすることが目的なので

あらかじめ準備や練習をして集まってくるものとは、ちょっと違います。

それぞれが持っているものを、出し合って、その場を作っていく。

そんな感じなので、何が出し合えるかは、
そのときのメンバーによって変わるからです。

あらかじめ練習してきたことや
あらかじめ準備した楽譜ではなく、


今このとき、この場所、この人たちの中で
必要なことはなんだろう?

そこからがスタートだからです。

それぞれが、持っているものを、持ち寄る

だから、それぞれが、今あるものを、持ち寄ってくる。
それを、今、この場で、出し合う。

それを使いながら、コミュニケーションしながら、
過去でも、未来でもなく、
今のこの場、そのものを楽しむ。

そんな感じです。

コミュニケーションを通じて、変化するもの

また、コミュニケーションしていくものなので、
その場でどんどん変化していきます。

目の前の人との関係の中で。

だから、即興でやることが多いですし、
同じものが別のところで再現されるというものでもありません。

音と音のコミュニケーションを楽しむために

弾くことよりも「聞く」ことから

では、どうしたら、みんなが一緒に、
コミュニケーションの場を楽しむことができるでしょうか?

すごくシンプルに、大切だと思っていることがあります。

それは、楽器を弾くことよりも、まず「聴く」ということ。

自分が何かをしようとするよりも、
まずは、その場で起こっていることに耳を傾けること。

ここがスタートだと思います。

今、この瞬間に、意識を向けよう

ところが、手元に楽器を持っていたり、
練習してきた曲などがあったりすると
「聞く」ことよりも、ついつい、
自分が「弾く」ほうに意識が向きがちなことがあります。

自分がどんな音を出そう。
間違えないだろうか。
何か言われないだろうか・・・
もしそんなふうに思っていたら、意識は自分の方に向いています。

私自身にも、そんな経験があります。

でも、そうではなく、相手に、そして周りに意識を向ける。
そうして、周りの音が聴こえるようになってきたら、
自分が何をしたらいいか、何を弾いたらいいかがわかってきます。

何かをしようとしなくてOK

それでもどうしたらいいかわからないときは、
何もしないでいることも、1つの方法です。

何かをしようとしないで、
ただその場にいる。

空白だったり、静寂だったりも、OKなんです。

それも必要な過程だったりするから。

人とのコミュニケーション、そして、自分とのコミュニケーション

以上、音楽はコミュニケーションの手段、ということについて解説してきました。

楽器を練習して、人前で発表する、というのも、1つの世界ですが、
発表することが目的ではなく、一緒にこの場を創ることそのものを楽しむ、というのも1つの世界。

そこでは、準備も練習もいらず、今この瞬間を楽しむことができます。

そんな楽しみ方を、もっといろんな人たちと共有できたらいいな、と思っています。

そして、そうやって楽しむためには、
わざわざたくさんの人を集める必要はありません。
身近な誰かと、1対1でも。
あるいは、まずは自分1人から、
自分自身とコミュニケーションしながら、はじめてみませんか。

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