エデュコレ:様々な教育の形に出会える、多様な教育の博覧会
2019年12月8日、エデュコレ2019 〜多様な教育の博覧会〜 in 九州 に参加してきました。
九州では、初開催だったそうです。
エデュコレは、教育関係者のためのイベントで、1日を通してさまざまな教育のカタチに出会うことができる「多様な教育の博覧会」。
2009年から大阪で開催され、前回は大阪と東京で開催、6回目となる今回は、大阪・東京・名古屋・大分の4地域で開催されました。
今回、大分会場で、出展団体の1つとして、 QDEC(九州デモクラティック教育コミュニティ) に声をかけていただいていたので、参加させていただくことにしました。
会場は、大分県別府市のAPU(立命館アジア太平洋大学)。別府湾を見下ろす眺めのいい場所にあります。
11時から17時まで。
途中、40分ほど講演を聞いてた時間以外は、ずっと誰かと話していました。
気づいたら終わりの時間。インプットよりも、アウトプットの多い1日でした。
このイベントは、参加の仕方によって、それぞれ違った過ごし方ができるので、何を見て何を感じたかは、人それぞれだと思います。
私の場合は、最初は出展場所にいて、話しかけてくださった人と1対1で話して。
そのあとは、小グループでのトークで、3~4人ずつと交代で話をして。
あちこちウロウロはできなかったけど、出会った人とじっくり話す感じの1日でした。
知ってる方も、何人も来ておられましたが、
いろんな立場の方が来られていたみたいで、ごっちゃになって、対等に・フラットに話せる雰囲気も感じました。
また、この1~2年ほどの間にも、九州各地に、新しい学びの場が増えていることを知りました。
それも、新鮮な驚きでした。
対話を通して感じたこと
対話は、聞くことからはじまる
この会で、私は、2つの役割がありました。
1つは、QDEC(九州デモクラティック教育コミュニティ)の仲間とブースに出展。
もう1つは、「ロールモデルトーク」という企画の中のゲストとして。
出展ブースにいると、最初に話しかけて来られたのは、学校の教員の方でした。
デモクラティック教育って何ですか?という話からはじまって、今の学校教育のここが疑問だという話や、違う視点の情報を知りたいという話などをされました。
そんなお話が聞けたのは、ちょっと新鮮でした。
そのあと、数人の方が、立て続けに来られました。
高校そして大学の教員の方、野外活動・自然体験活動に関わっている方、Facebook上で知ってるけど初めてリアルでお会いする方・・・。
いろいろと質問もいただき、それに答えるように話していると、自分自身の中にあったものが、ことばになってまとまってくるのを感じました。これだけでも、かなり面白かったです。
午後からは、APU(立命館アジア太平洋大学)学長の出口治明さんと、教育哲学者・熊本大学の苫野一徳さんのお2人の対談。「混ぜる教育の可能性」をテーマに、これからの教育の方向性を語るというものでした。
初めて体験した、ロールトークモデル
それを受けての「ロールモデルトーク」でした。
ロールモデルトークって、こんなのです。
学校の先生、フリースクールやオルタナティブスクールのスタッフ、教育系企業やNPOで働く人、自分でプロジェクトを起こした人など、さまざまな教育観で、さまざまな実践をされている方々が登場!
1対1で個別にお話を聞けたり、5〜10人のグループになり、双方向のコミュニケーションの中で、ゲストの考えや実践をじっくり聞くことができる企画です。
様々なロールモデルに出会い、その人の教育観に触れることで、自分の教育観を見つめるきっかけになるのではないでしょうか。
https://note.com/dem0/n/n3f0f85690d8c
私のところでは、こちらから話題提供するというのではなく、来られた方とひたすら対話してみることにしました。
それぞれが、今知りたいことも違うはずなので、最初にその方に自分のことを話してもらった方が、その後の話がしやすいと思ったからです。
グループ替えが3回ありました。
ありがたいことに、毎回2~3人の方が来てくださったので、話すにはちょうどいい人数でした。
学校の先生、学童保育の指導員さん、障がい者雇用に関わっている方・・・公教育に関わりのある方がけっこう来られているんだな、と新鮮でした。
ふだんなかなか、こうやって話すことがないので、貴重な機会でした。
自己紹介からはじまって、対話とは?対話が成り立つには?といった話に。
まずは聞くことから。そして、待つこと。相手を尊重すること。話すことで自分に気付くこと。
何も言わない静かな時間も大事。この瞬間に自分が何を感じたかが大事。
その場で結論を出すのでなく、そこから考え続けること・・・などなど。
私たち1人1人が持っている「思い」。
表に見えなくても、それぞれに感じていること、思っていることがある。
これからの教育を考えるときに、大事なことは、立場を越えて、対等に、混ざり合った中で、私たち1人1人が思いを話すこと、その思いを共有し合うことなんだろうな、と感じました。
立場は違っても、思いは共有できます。
今回のエデュコレ、私は、どちらかというとアウトプット中心の1日でした。
そして、 1人の人とじっくり話したり、少人数で話すのが、好きだな、と思いました。
話す=放す・離すとも言いますね。
話すことで、 自分の思いが整理できたり、必要なことが入ってきたりする。
それを実感した1日でした。
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